タイヤ世界トップシェアのブリジストン(5108)の株価は今後どうなるか、買い時、売り時はいつなのかを分析してみた。
PERが10倍以下の株価(4000円以下)は、買いでしょう
2014年以降ブリジストンの株価は3000円から5500円の間で推移し、EPS(一株利益)もほぼ400円台を維持している。2020年12月期の決算予想は、新型コロナの影響で、当期利益で600億円の赤字が予想されているが、2020年2Qから3Qにかけて収益率は改善している。
タイヤ、ゴム製品の販売は新型コロナの影響で落ち込んだが、その影響が無くなれば、元の水準に戻るか、あるいは一時的にはこれまで抑えられていた消費が爆発する可能性がある。その場合急激な利益改善が想定される。
今後数年以内に利益改善が想定されるブリジストンは、4000円以下の株価なら中期的には買いと考える。
ブリジストンは配当目的でも保有する価値はある
ブリジストンは2018年まで増配を続けてきたが、残念なことに2020年は減配となる。
株価を3650円(2021年1月12日終値)とすると、配当率は2.9%と高くないが、これも新型コロナの影響による一時的なものと考え、2019年の160円で計算すると4.3%になる。数年後には配当金も元のレベルに戻るだろう。
売り時はいつか?
ブリジストンの業績は安定しているが、決して成長しているとは言えない。2013年以降売り上げはほぼ横ばいで、売り上げに対する利益率もほぼ8%前後で横ばいとなっている。構造改革により、コスト削減を推し進めているが、コスト削減だけでは利益率改善にも限度がある。
新型コロナの影響による落ち込みの反動で、一時的に業績は回復するが、そのあとは新形コロナ前の水準で落ち着くと思われる。
一時的な業績回復で、株価も上昇し、PERが10倍以上に買われるようになれば、売り時となる。
まとめ
ブリジストンの株価は、今後業績の回復とともに上昇するが、以前の業績に戻れば株価も以前と同じ、3000円~5500円の範囲で推移すると考える。
4000円以下なら買いのタイミングで、業績が回復して株価も5000円台に回復した時が売り時だろう。