いつもワクワクを追い求めているスロー親父です。
スロー親父の投資スタイルは、ファンダメンタル分析と長期投資と自分で思い込んで、のんびり投資を楽しんでます。分析する特定の企業を見つけ出すのは難しいので、まずは身近な業界の企業を分析してその中の優良な企業について適正価格を推定してみた。
身近な業界というところで、毎日飲んでるビールの業界、酒類業界を調べてみた。2019年12月と2020年3月の決算で調べてみると、売り上げ1位はアサヒグループHDで、約2.1兆円で、2位はキリンHDの1.9兆円。サントリーHDは2.3兆円の売り上げがあるが、子会社のサントリー食品インターナショナルの売り上げが1.3兆円であり、酒類の売り上げとしては1兆円以下となる。
売り上げ1位のアサヒHDは営業利益が2014億円で営業利益率は9.6%とダントツであり、2位キリンHDの4.5%の倍以上となっている。また、キリンHDが2017年から2019年まで2008年の2.3兆円の売上高を最高に減少傾向にあるが、アサヒGHDは2007年の1.4兆円から、2019年の2.1兆円までほぼ増加傾向にある。
酒類業界企業の中で売り上げ1位で営業利益率も高く、売り上げも右肩上がりのアサヒGHDが、投資対象として適している。
さて、それではアサヒGHDの適正な株価を見積もってみる。適正株価の見積もりには仮定が必要で、今後のEPS(一株利益)の増加率と適正なPER(株価収益率)を想定する必要がある。
2007年から2018年までEPSの増加率は0.5%から58%の間で、2017年の58%を除外すると平均8%となるが、固く見積もって5%の増加率と仮定する。
PERについては2007年から2019年まで13.3から23.6倍の間で、平均は17.1倍である。こちらも硬く見積もり14倍を仮定する。
この2つの仮定を使って2025年のEPSを見積もると416円/株となり、PERが14倍と仮定すれば、5824円が2025年の適正な株価と言える。
2020年6月3日の株価4265円が、5年後には36.5%増加の5824円となる。EPSの増加を5%と仮定したので、株価の上昇も年率5%と悪くないリターンであり、仮定も下振れリスクがあるとはいえ上振れもあるので、現在株価でも優良な投資対象である。