2016年から約5年間の経験をもとに、60歳からの株式投資は、どうしたら心地良いのかを考えてみた。
スロー親父が今の中長期投資のスタイルになったのは、最近の1年程度で、それまでの4年間は、投資ではなく投機に感情の高ぶりを覚えたギャンブルだった。
不安を覚えるポジションは取らない
スロー親父は現在、資産の50%を証券会社の口座に保有している。そしてその金額の25%は現金の状態で、残りの75%つまり、総資産の37.5%が株式投資で運用されている。
さて総資産の37.5%の株式投資が、不安を覚えないポジションと言えるのかどうか。
例えば、現在保有の株式が下落して、評価額が半分になったと仮定する。その場合、約1300万円が目減りすることになる。この額が不安を覚えないと言えばうそになるが、それで直ぐに明日からの生活に影響が出るわけではない。
また株式の場合、売却しなければ損失は確定しないし、株の保有を続ければ配当金も入る。10年持ちこたえれば、株価もまた回復すると考えている。
60歳にしてはかなりアグレッシブだが、この先最低でも20年は残された人生があると考えれば、総資産の37.5%はリスクをとっても良いかなと思っている。
企業業績を分析し、5年後株価を想定して銘柄選びを行う
最悪投資資金の50%が株価下落で目減することを覚悟するためには、保有銘柄に対するしっかりした自信が無いと保有を続けることは出来ない。
自分で企業分析を行い、5年後の株価を見積もって、十分なリターンが期待できると確信した銘柄しか購入しない。
自分で確かな自信があれば、最悪50%の株価下落にも耐えることが出来ると思っている。そうならないことを願っているが。
基本は買いだけで、売却はしない
株式の売買による利益は望まないので、業績が悪くなり、想定シナリオと違った時しか株の売却を行わない。
株の急騰・急落に心が煩わされることなく、平穏な投資生活が出来る。
基本買いだけだと、投資にの検討に使う時間が大幅に減り、他の趣味を楽しむ時間の余裕が出来た。
毎年安定した配当収入
株の売却をしないと、幾ら含み益が増えても、確定した利益は得られないが、配当金があれば、株投資によって資産が少なからず増えていることを実感できる
銘柄選定で配当率も重要な要素で、配当率が高いと成長があまり期待できない企業が多いが、安定した業績で高配当の銘柄と、配当は低いが成長が期待できる銘柄をバランスよく保有し、毎年の安定した配当金を少しづつでも増やしている。
安定した配当収入は、精神にも安定をもたらし、株価下落時の狼狽売りなどを無くすことが出来る。
目標
成長している企業の中でも割安銘柄に中長期で投資して、現在の投資資金を10年で2倍にしたい。
毎年安定した配当金を得て、10年後(70歳)には月10万円の不労所得を得たい。
月10万円の不労所得があると、現在不足している年間200万円(老後の生活費【夫婦二人60歳からの生活費はいくら必要か】参照)の半分強が得られて、その分貯蓄の取り崩しが減り、より精神的に安定したセカンドライフが過ごせる。
まとめ
資金管理:不安を覚えるポジションはとらない
銘柄選定:業績分析で割安株を購入
売買:基本買いだけ
配当:安定した配当収入で、老後資産を安定化させる
目標:10年後の70歳の時には、投資資金は今の2倍、配当収入は月10万円
参考: