60歳を過ぎ、余り振り返るのは好きじゃないが、それでも80歳までにはまだ20年あるので、今後の株式投資のためと思い、過去の投資を振り返ってみた。
その1は、T証券会社の口座での2016年7月22日から、2019年12月17日までの約3年5か月間の株式売買を振り返る。
この期間、日経平均は緩やかな右肩上がりの上昇期間で、新型コロナショックによる急落前までの期間。相場的には、日経平均は43%上昇して誰もが儲けられる相場だった。
株式投資結果
運用資金は200万円で、27銘柄を81回売買した(買:43回、売38回)。
売買損益は合計25万円のプラス。
配当金合計が約2万円で、手数料+消費税は2.7万円、そして税金合計を約5万円とすると、実質の利益は19.3万円。
3年5か月間の投資にかけた労力を考えると、4750円/月で殆どただ働きであった。得られたものは、経験だけ。
因みに、買った27銘柄を売却せずに2021年5月まで(約4年10か月間)持ち続けた場合、必要な運用資金は900万円で、含み益は190万円となる。
190万円は21%の増加だが、日経平均の43%上昇には及ばない。
結果の分析
結果から明らかなことは、一言でいえばスロー親父の株式投資は下手で、ど素人だったということ。
この期間の銘柄選定は、チャート分析と話題性などで判断していて、業績は殆ど見ていなかった。後付けだが傾向として、業績が良い銘柄では損益はプラスで、業績が悪い銘柄では、マイナスになっている。
保有日数は一年以内が殆ど。損益は殆どプラスマイナス10万円以内で、1件だけ18万円のプラス。ストップロスを使っていたので、大きく負けない代わりに、大勝もしていない。
振り返りからの気づき
チャート分析での株式売買は、それで勝てる人もいるのかも知れないが、スロー親父には無理な手法。
当然のことだが、業績を考慮しない売買では、負ける確率が高くなる。
売買はギャンブルと似ていて、それ自体が気持ちいい行為で、利益が出た時の感情はまさにギャンブルで買った時と同じだし、負けた時の悔しさも同様。
投資はギャンブルではない。じっくりと業績を分析して、長期の業績向上によるリターンを期待するべき。
3年5か月の殆どリターンを得られなかったこの経験は無駄ではなく、今後の投資に活かして行ける。特に感情面では、経験したことは感情に左右されずに判断できる様に成長していると思っている。
まとめ
・業績もまともに考慮せず、ギャンブルの様に株式の売買を繰り返していたスロー親父の行為は、投資行為ではなかった。ど素人が投資だと勘違いしてギャンブルをしていた。
・投資手法は人それぞれなので、短期投資を否定するつもりはないが、スロー親父には向かないことが今回の振り返りで再確認した。
・株式投資は、数年での経験ではまだ足りないが、今後の投資方針・信念を少しでも改善してゆきたい。